夏休みもあとわずか。ドイツ語文献などじっくり読める貴重な時期です。しかし、ほんとに短くなってしまって・・・。まともな研究には、時間がかかるんだぞ!(本人の能力不足もあるけれども・・・)
昨24日(金)夜、「ハゲタカ」最終回を再放送していましたが、ちょうどこの5か月の間に、ずいぶん風向きが変わったように感じます。お金がないと生きていけませんのでお金を軽んじることはできませんが、使い道(あるいは、使う人?)によってお金の意味が全く違うということには、全面的に賛成です。
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<途中追記>
ちょっと流れが変になってしまいますが、今年春季の東京大学公開講座「グローバリゼイション」の第1日(4月7日(土))に、石黒一憲教授が「グローバリゼイションと法」と題する講演をされていて、それが「東大.TV」でインターネット配信されています(観るのに、多少の手間がかかります)。
http://todaitv.ep.u-tokyo.ac.jp/podcasts/podcast_04.html
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話がいったん横に逸れます。
代理出産の渉外事件についての最高裁決定について、学部の授業のほかに、LS1年生向けの某授業でも扱いました。その際、当事者と法務省との間が上手くいっていないように思われるという話をしたのですが、それに関する具体的な事実が、向井亜紀『家族未満』(小学館・2007年)に書かれています。(拝読して、どうも、代理出産に懐疑的な私のような者は人間味がないと言われているような感じを受けますし、私のような貧乏育ちとは経済的な感覚にずいぶん差があるように思いますが、それはともかく、)法務省の対応はもう少し何とかならないものかという感じを強くもちます。いずれにしても、当事者の心情が率直に吐露されている貴重な文献であり、代理出産に懐疑的な方も一読されてはいかがでしょうか。
話を戻します。
財政赤字解消のために緊縮財政政策がとられ続け、しわ寄せが「格差」という形で出てきたのに対して、財政赤字が減るどころか増えているという不条理には、もういい加減にしてもらいたいという人が相当に多くなっているように感じます。ところが、政府は依然として「改革」を続行するのだそうで・・・
私のような門外漢が書いても全く説得力がないのですが、それでも文献を2点ご紹介しておきます。
1.菊池英博『実感なき景気回復に潜む金融恐慌の罠-このままでは日本の経済システムが崩壊する』(ダイヤモンド社・2007年)
まず、目次を示します。
第1章 新たな金融恐慌発生のシナリオ-ゆうちょ銀行・かんぽ生命が引き金を引く-
第2章 「構造改革」で弱体化した日本の金融システム
第3章 金融庁による偽装恐慌
第4章 平成金融恐慌を混乱させた市場原理主義者
第5章 歴史に学ぶ金融恐慌の教訓
第6章 新たな金融恐慌を乗り越えるために
中身は難しいですが、これまでの経緯や歴史がデータとともに示されています。誰がどう、ということも、よく分かります。
それと、以下のような「ちょっと寄り道」と題するコラムがついています。
・内閣府の経済速報は信用できるか
・UFJ銀行に三度の救済の手を差し伸べた奥田会長
・プロ野球球団まで潰しにかかった金融庁
・マネタリストの理論的欠陥を証明した日本のデフレ
・国民はこんなに痛めつけられている
・「現代経済学」は国民を幸福にできない
2.植草一秀『知られざる真実-勾留地にて-』(イプシロン出版企画・2007年)
鋭い批判精神をお持ちであるが故に苦渋に満ちた人生を歩ませられている感のある著者が、例の事件の事実関係と、ご自身の専門分野については(事件の遠因である?)某氏らとの具体的な軋轢やあまりに重大すぎる疑惑など(郵政米営化を含む)を、たいへんな覚悟をもって告発するものです。真実は、まさに神のみぞ知る、ですが、多くの方に読まれるべき文献だと思います。中に出てくる「りそな」の関係では、文中で引用されてもいる、山口敦雄『りそなの会計士はなぜ死んだのか』(毎日新聞社・2003年)も、お読みになって損はないし、亡くなられた会計士の方のためにもそう思います。
小林よしのり『平成攘夷論』といい、吉田松陰の「大和魂」によって自身を鼓舞されるのは、現在がいかに非常事態かということでしょう。
最後に、あるブログにリンクしておきます。早く多くの方の「洗脳」が解けるといいのですが・・・
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